こんにちは、黒田です。
前回、共分散分析 (ANCOVA) についての記事を書いたわけですが、そこでは具体的な計算過程などは、完全に省略して、おおまかな理論についての説明に終始しました。
個人的には、論文等の一次情報の批判的吟味や、統計ソフトを使用しての実際の検定適用などを行うにあたって、数学的な演算などについて逐一知っておく必要まではないのかな、と思います。ともあれ、やはり気になるという知的好奇心が旺盛な方には、以下の書籍をおススメします。
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この本の第15章に、共分散分析に関する詳細な解説と、具体的な計算手順があります。もし手に取ってくださった方がいれば、該当箇所を見てください。私が計算過程の説明を放棄したことにもうなずいていただけると思います。
それはともかく、共分散分析以外にも、データ欠損に対する対応や、比例型モデル・差分型モデルなど、タイトル通り「実践」に役立つ内容が盛りだくさんとなっています。かなり濃い内容となっているので、どちらかといえば純粋な臨床家よりは、研究者向きかもしれません。
ただし、これまたタイトルに「実践統計学」とあるからか、明らかに統計学に関する知識をある程度有した人をターゲットオーディエンスにした作りになっています。そのため、生粋の初学者が読むと、第1章から「?」となること請け合いです。この点はご注意ください。
では、今回は紹介のみにて。