こんにちは、黒田です。
少し遅れましたが、7月の西日本豪雨から1カ月が経過しました。前回の記事を含めた様々なところからコメントやご連絡をいただいておりましたが、復旧のための作業に追われていたこともあり、個別の返信ができずにいました。お詫びとともに、元気でやっていることをここに報告させていただきます。
さて、その後の顛末を以下で少しばかり紹介いたします。被災地に入れるようになった7日9日からまずは薬局内に残された泥とゴミの撤去を始めました。前回の記事にも書いた通り、皆さんのご協力もあって片づけ・掃除は比較的すみやかに終了しました。
ともあれ、ゴミはかなりの量があるうえ、個々の大きさ・重量も相当なものですから、暫定的に設置された集積所に逐一持っていくことも現実的にできません。仕方なく、薬局前の道や花壇に置いてあったのですが、7月22日に自衛隊の皆さんがこれを撤去してくださいました。その結果が、以下の写真です。
これにより、薬局内部のさしあたりの片づけは終了しました。この段になって、薬局周辺以外の被災地の様子を見に行く余裕ができました。これより、その際に撮影した写真のいくつかを紹介いたします。しばらくは、3日後の7月25日に撮影したものです。
これは、薬局から西に200mほど進んだ通りの様子です。このブログを書いている時点では復旧していますが、このときはまだ信号が止まったままの状態でした。被災地の信号は、生きているものもあれば、このように止まってしまったものもあり、場所にもあまり規則性がないように感じられました (もっとも、主要道路などは迅速に復旧作業が進んだだけかもしれませんが)。
また、写真の左側を見ていただければお分かりのように、道には大量のゴミが残されています。しかしながら、実際にはこれでも片付いた方です。写真右側には土がむき出しになっている歩道がありますが、写真撮影の数日前まではこの部分にも人の身の丈を超えるほどのゴミが積まれていました。
これは、先ほど掲載した写真の撮影場所からさらに西に1-2km進んだ地点の歩道を撮ったものです。復旧関連車両が通行する車道の方はかなりきれいになっていますが、歩道はご覧の通りです。浸水した時に流れてきた泥が乾燥して固まり、カチカチになっている様子が分かります。このとき、私は自転車に乗っていたのですが、この撮影地点から西へは道がガタガタで乗っていけませんでした。歩道の状態は、薬局周辺より明らかに悪く、真備町の西の方でより被害が深刻であったことが感じられます。
そんな道を進み、臨時のゴミ集積所となっているところにたどり着きました。その様子が、上の写真です。写真右側で作業しているパワーショベルよりも高く、ゴミが積まれています。画角の関係で全体が見えませんが、この写真で見えない範囲も同様の高さまでゴミが積まれていました。今回の豪雨でいかに多くの住民たちの財産が失われたか、まざまざと見せつけられたようです。正直、言葉が出ませんでした。
これらの写真を撮ってから10日ほど後に、同じ地点を通る機会がありました。そのときはクルマだったため写真を撮ることはできませんでしたが、道路の状態も幾分改善していることが感じ取れました。ゴミの量については、相変わらずといったところでしたが、道路に置かれたものは明らかに減っており、地域全体の片付けが進んでいる様子でした。
上記の写真撮影から程なくして、薬局の工事が開始されました。幸い、骨組みには異状なかったものの、壁として使ってた石膏ボードと、その内部に充填された断熱材は、水を吸って完全に使い物にならない状態でした。また、床についても張り付けていた素材が浮き上がっており、こちらも取り換える必要が生じました。その結果、7日28日の時点で以下のような状態と相成りました。
まさに骨組みだけといった感じです。その後、乾燥と消毒を経て修復の作業が進み、4日前の8月10日には、次のようになりました。
見比べていただければ、進捗状況は一目瞭然です。もう少しで工事も終わりそうなので、ここ数日は再開時に必要な備品や家具・家電類を購入している状態です。折に触れて、今後も状況をご報告できればと思います。
では、また次回に。