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Channel: 薬剤師のためのEBMお悩み相談所-基礎から実践まで
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先日の豪雨で薬局が被災しました

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こんにちは、黒田です。

 

 

こちらのブログの更新が、かなり滞っていました。今回は、その弁解 (?) も含めて近況をお伝えしようと思います。

 

 

去る2018年7月7日、それまで数日にわたって降り続いていた雨の影響で、岡山県の一部地域で大規模な洪水被害が発生しました。私が経営する薬局もその地域に位置しており、ほぼ屋根まで水没しました。幸いにして2日ほどで一帯の水は引き、それ以降今日にいたるまで復旧作業にかかりきりだったというわけです。

 

 

実は、6日夜の時点で洪水をはじめとした水害の危険性が相当に高まっていることが自治体等から周知されていました。そこで、何かあった場合にすぐに対応できるよう、同日は薬局に泊まり込み、貴重品を屋根裏に移動するなどの対策を行っていました。

 

 

降水量こそ多かったものの、6日夜から7日早朝にかけては目の前の道路等にも目立った変化はなく、「これなら今日の外来も普通にできるかな?」くらいに思っていました。そして、7日の午前7時ごろ、眠気覚ましを兼ねてコーヒーを淹れていたまさにそのとき、付近の用水路から水が溢れだすとともに、周辺の道路があっという間に川のようになりました。流石にこれはマズイと判断し、出入り口に簡単に土嚢を並べ、薬局のすぐ横にとめていたクルマに乗り込んで非難しました。この時点で、すでに水位はフロントタイヤを覆い尽くす寸前といった状態でした。

 

 

私が普段生活している自宅のアパートがあるあたりは、この時点でまだ水が全然来ていませんでしたので、駐車場にクルマをとめ、自室にこもって状況を見守ることにしました (自室は3階です)。しかしながら、程なくしてここにも水が押し寄せ、午前10時頃にはとめていた愛車が完全に水に飲まれました。その後も水位は上昇を続け、アパート1階部分は完全に水没、あわや2階にも水が入って来ようか、というところでな何とか上昇が止まりました。おそらく、午後3時くらいだったと記憶しています。

 

 

ひとまず自室が水没する危機は去ったものの、アパートから出ることができなくなりました。ところが、ありがたいことに救命ボートによる救助を受けることができ、高梁川の土手に運び出してもらうことと相成りました。その土手から被害地域側を撮影した写真が、下です。午後5時頃のものです。

 

 

 

 

一帯の水が引いてから、薬局を見に行ったのですが、当初の様子は下のような惨憺たるものでした。

 

 

 

 

あまりにことに写真撮影することを失念していたため、実際にはこれでも少し片付いた状態です。強烈な汚泥の刺激臭と、この時期の気温・壁や家具類に含まれた大量の水による蒸し暑さが、今でも思い出されます。薬局には物置として使っている屋根裏があるのですが、そこなどは完全にサウナ状態でした。

 

 

一見して明らかなように、機械類・家具類・そして医薬品やその他商品は、全滅です。しかし、会社実印や通帳等の貴重品はきちんと残っていました。不幸中の幸いといったところです。その後、取引先の皆さんなどがボランティアに駆けつけてくださり、ごみの撤去や掃除を行いました。数日かけて片付いた様子が、下になります。

 

 

 

 

現在ではさらに進捗し、修繕の工事が昨日から始まりました。具体的にどのくらいの期間を要するか、現時点ではまだ不明ではありますが、なるべく早期に再開できるように努めています。今回の豪雨で失ったものは大きいですが、ともあれ起こってしまったことはいまさらなかったことにはできません。ゼロからのリスタートだと思って、ここからまた一歩を踏み出したいと思います。

 

 

では、今回は純粋な報告のみにて。

 

 

 

 


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